260622 やさしい日本語とは
やさしい日本語ってどんなもの?
文法・言葉のレベルや文章の長さに配慮し、わかりやすくした日本語のことを「やさしい日本語」といいます。
| 普通の日本語 | やさしい日本語 |
|---|---|
| 土足厳禁 | 靴を脱いでください。 |
| 地震です。高台に避難してください。 | 地震です。高い所に逃げてください。 |
やさしい日本語は、1995年の阪神・淡路大震災の際、地震の緊急速報や避難指示を理解できずに多くの外国人が被災したことをきっかけに始まりました。
なぜやさしい日本語が必要なのか
日本の人口は約50年後に、東京では約20年後に十人に一人が外国人になると言われています。東京に住む外国人は、この10年で39.4万人(2014)から64.7万人(2024)に増えました。出身国・地域は約190国に及び、多国籍化も進んでいるため、多言語対応にも限界があります。
また、「外国人=英語」というイメージがあるかもしれませんが、日本に住む外国人の約8割は日本語で会話できるといわれています。
やさしい日本語のポイント
やさしい日本語には「優しい(KIND)気持ち」と「易しい(EASY)伝え方」の2つが大切です。
- 一文で伝えたいことはひとつにして、文章を短くする
- 漢語や敬語(尊敬語・謙譲語)は、簡単な表現にする
- 伝えたいことははっきり伝える(曖昧にしない)
- 写真やイラスト、ジェスチャーなど視覚的な補助を使う
- 話すときは、ゆっくりと相手の理解を確認しながら話す
- 書くときは、漢字にフリガナをつけ、分かち書きをする
やさしい日本語に「正解」はありません。相手の日本語レベルや理解に合わせて、日本語を調整することが大切です。
やさしい日本語の認知度
東京都つながり創生財団の調査(2022年)によると、日本人の約6割が「やさしい日本語を知らない」と答えた一方で、外国人の約7割は「知っている」と回答しました。また、外国人の8割以上が、やさしい日本語での情報発信を希望しています。
やさしい日本語の活用
やさしい日本語の活用は「防災」の分野から始まりましたが、現在では「行政からの発信」「医療」「教育」「文化」など、さまざまな場に広がっています。
元々は外国人向けの取り組みとして始まったやさしい日本語ですが、そのポイントを意識することで、子どもやお年寄り、障害がある方など、多くの人にとって”やさしい”コミュニケーションになります。
参考文献
「やさしい日本語」とは — 東京都多文化共生ポータルサイト TIPS
https://tabunka.tokyo-tsunagari.or.jp/yasanichi/about.html
東京都つながり創生財団(公益財団法人)